"Ma plus belle histoire d'amour, c'est vous

Ce fut, un soir, en septembre

Vous étiez venus m'attendre

Ici même, vous en souvenez-vous ?"

(わたしのもっとも美しい愛の歴史、それはあなた

あれは、9月の夜だった

あなたはわたしを待つためにきてくれた

ここだったのよ、あなたは覚えてる?)

    

バルバラ|これ!このことば!!フランス語名言集|コクボコミュニケーション

-Barbara バルバラ (1930-1997)

 

フランス人に最も愛されたシャンソン歌手の一人であるBarbara (本名Monique Andree Serf)のことばです。  

 

 彼女は、歌手人生で歌ったほとんどの歌を、自身で作詞・作曲しました。シャンソン歌手の代表格として、バルバラはフランスで愛され、バルバラもファンを愛し、人々をひきつけてきました。

 

上のことばは、1965年に作曲された“La plus belle histoire d'amour, c'est vous”を、パリのボビノ座の舞台ではじめて歌う前に、聴衆に向け語られたことばです。このことばを語り、それからバルバラは歌を歌いはじめました。

 

彼女のシャンソンの特徴は、情緒あふれる魅力的な歌声、美しいメロディー、そして何よりもその歌詞にあるといえます。 バルバラの歌詞は、文学的価値の高い、人の心の琴線にふれる美しいものです。

 

フランスには、Gallimardガリマールという日本の岩波書店のような出版社があります。 そのGallimard社が出版しているPléiadeプレイアッッドという文学全集は大変権威のあるもので、この文学全集のシリーズにはいることは、後世に残る文学的価値を認められたと同じものとして、みな文学の世界に生きる人は憧れます。  

かの有名な、シャトーブリアン、ビクトル・ユゴー、アンドレ・マルロー、サン=テグジュペリなどもシリーズになっています。  

その中の18,19,20世紀の詩の部門(Antholosie de la poésie 18, 19, 20 Ciècle)に、バルバラの歌詞もシリーズ化されています。シャンソン歌手でこのプレイアッドにシリーズ化されているのは、George Brassens, Léo Ferré、そしてBarbaraの3人です。  

(フランスのシャンソン歌手はことばのプロとして、フランス語に誇りをもち、文化文明として守っていこうとする意識が強くある人が多いといえますね。シャンソン歌手の中には、フランス語の辞書を出している人も数人います。)  

 

Barbaraに関する逸話は数多く残されており、どれもが彼女の温かい人柄を伝えてくれます。  

 Barbaraは、仕事の合間をぬって慰問活動をよく行っていたといわれています。病気で苦しむ人、貧困で苦しむ人のところを一人ひとり訪ね、困っている人には小切手をそっと渡していました。そんな彼女の行動を聞きつけた新聞記者がいたのですが、「マスコミで報道されると今後このような活動ができなくなるから、わたしが死ぬまで公表しないでちょうだい」とお願いしました。その新聞記者も約束を守り、彼女がなくなるまで公表を控えたといわれています。

 

多くの人に愛されたBarbaraでしたが、1997年に享年67歳でこの世を去りました。大事にしないでほしいという彼女きっての願いで、葬儀はせずに埋葬だけが執り行われました。それにも関わらず、亡くなったという噂をききつけ、かけつけた多くのファンがいつの間にか墓地に集まり、次第にBarbaraの歌を合唱し始めたといわれています。その場にいた多くの人が、この世から彼女がいなくなったことを心から悲しみました。

 

それだけ多くの人々に心から愛されたBarbara。

亡くなってから数十年経った今でも、わたしたちに多くのことを教え与えてくれる彼女が残した美しく貴重なことばたちを、大切に胸に刻みつけていきたいものです。

 

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