de について

ここでは貴族をあらわす小辞の de と部分冠詞の de についてお話します。

 

  • 貴族を意味する小辞の de
  • まず原則としてこの de は小辞であり名前の一部ではありませんから Richelieu, Villepin のように言います。 de     Richelieu, de Villepin というのは誤りです。    

    したがってその一族や家族をあらわすときは、les Richelieu, les Villepin であり、les de Richelieu, les de     Villepin ではありません。    

    要するに de は小辞であり、名前の一部ではないと思っていれば間違った使い方をすることはないでしょう。

    単語をつなぐ小辞ですから当然 Monsieur de Villepin のようになります。    

    もっともメディアなどが誤用を広めて定着してしまうと、言葉も生き物で、誤用がまかり通るようになってしまいます。

    たとえば、Vendée の政治家の Philippe de Villiers 等も文法的には Villiers が正しくても、彼の場合にはメディアでは完全に de Villiers が定着してしまったようす。    

    次にこの名前が、モノシラブル(あるいは、1シラブル+無性のH )の場合には例外となり、必ず de を添えて使います。したがって、ルイ16世の弁護をした歴史的人物は、Malesherbes と de Sèze になります。あるいは有名な Histoire Universelle の著者は de Thou です。    

    ここで少しややこしいのは、有名な第二次世界大戦のフランスの抵抗運動の立役者のドゴール将軍です。これが上の、1シラブル+無性のH に当たりますから de Gaulle で問題はないのですが、彼のルーツがフラマン地方のため van の翻訳として de が使われているために、本来のフランス語の小辞の de ではないのです。したがって本来は、De Gaulle と書くべきものが de Gaulle として定着してしまったものです。    

    逆の形でいつの間にか定着してしまったのが、有名なサド・マゾの marquis de Sade です。これは原則から言えば、de Sade ですが Sade として定着してしまいました。    

    あるいはイタリア系の名前の場合には、De は名前の一部ですから De をつけたままにします。画家のDe Chirico, De Pisis, De Bono などです。    

    ただし、画家の De Chirico の場合には、フランスと縁が深かったために1920年代から Chirico というフランス流の言い方が定着してしまいました。    

    いろんな会議の名簿や電話帳などが、この de についてどんな処理をしているか見てみるとなかなか面白いものがみられます。

     

  • 部分冠詞の de
  • 次に部分冠詞の de についてお話します。    

    部分冠詞の des , de la, du が一定の条件のもとでは de になるという話をするわけです。

    否定形になったり形容詞に修飾されている場合には de になるという規則です。    

    したがって、de grandes âmes, de hautes espérances, de vilains petits canards, d'illustres visiteurs などとなりますが、ところがこれも、先日の新聞には、社会党の党首 Martine Aubry が言ったということで、こう書いてありました。    

    Demain, il y auta des nouveaux besoins.    

    これは、正式の文法では、    

    Demain, il y aura de nouveaux besoins.    

    となるべきでしょうね。    

    この部分冠詞の変化の規則も、名詞+形容詞 の場合には部分冠詞は de に変化せず des のままです。    

    des gens méchants, des visiteurs illustres, des besoins nouveaux, des larmes grosses

    となります。    

    この 形容詞+名詞 が慣用で一つの固まった名詞と考えられるようになっているときにも、des は de に変化しません。

    des jeunes gens, des jeunes filles, des premières vendeuses, des bons mots

    のように使います。    

    もちろんこの場合にも de を使うことは可能です。    

    この規則もメディアが誤って使ったりして、次第にあいまいになりつつありますが、それでも 副詞+形容詞+名詞の場合には例外なく de を使います。    

    de très jeunes gens, de très jeunes hommes, d'assez bons résultats

     

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