フランスにおける家賃の滞納に対する保険について

フランスにおける家賃の滞納に対する保険GLI (Garantie Loyers Impayés)についてご説明します。

 

  • GLI (Garantie Loyers Impayés)
  • 家賃の滞納に対する保険 (Garantie des Risques locatifs -- GRL) が新しくなり、前の保険のように借家人の状況や収入に制限されない一般的な保険となりました。

    前の保険の場合には、借家人に職業条件が不安定であるとか、家賃が収入の3分の1を超えるとか、保証人を立てられないとか言う条件が必要だったのですが、2009年の12月23日以降は、ずっと一般的な条件で保険がかけられることになりました。

    旧来のもう一つの保険である GLI (Garantie Loyers Impayés) は保証金額は制限がありませんが、以上の条件ではない借家人を受け入れてはくれませんでした。

    今度の新しいGRLは大変有利に出来ていますから、大家が借家人に保険をかけると同時に保証人を要求することを禁じています。

    下記に述べる条件を満たしている時はすべての大家が保険をかけることが出来ます。

    ただし、アパートが借家人にとって主なる住居であることが必要です。したがって、別荘などの賃貸にはこの保険はかけられません。

    また、商業・農業・職業上の賃貸にもこの保険はかけられません。

    住居兼商業上の使用もあるという場合には、住居にあたる部分だけ保険をかけることが出来ます。

    家賃には上限があって、管理費込みで2000ユーロ以内となっています。 また、この家賃の金額が借家人の収入の50%を超えてはならないということになっています。

    この収入の計算には、給与・年金・アロカなどを含みます。

    逆に借家人が高収入の場合にはなんら制限はありません。

    したがって、家賃が借家人の収入の10%以下であってもなんら問題はありません。

    GRL保険は新しい契約ばかりではなく、すでに進行中の賃貸契約にも適用できます。この場合には、賃貸契約が6ヶ月以上たっていて、過去6ヶ月の間に2ヶ月以上の滞納がなかったことが条件となります。

    このGRL保険は、大家が直接かけることも出来ますし、不動産管理会社あるいは不動産エージェントを通してかけることも出来ます。

    前の保険では保険の掛け金の上限が決められていたのですが、今度の場合には上限はなく保険会社が自由に決められます。だいたい、2,5%から3%くらいの範囲になるだろうといわれています。

    今度の保険の場合、滞納があって保険会社が支払う場合には、家賃の金額が借家人の収入の28%以下の場合には保険会社が支払いますが、それ以外の場合には、国と関係組織が滞納された家賃を支払うことになっています。

    保険の対象となるのは滞納された家賃、滞納された家賃の回収に必要な費用(弁護士料、執達吏等々費用)等を含めて70000ユーロ以内。またアパートの破損等については別枠で7700ユーロ以内(家具つきの場合には3500ユーロ以内)となっています。

    2ヶ月以上の滞納が出来た場合あるいは借家人が部分的に払っている場合には未払い分の合計が一か月分の家賃の金額を超えた場合には保険がおります。

    この計算をするときには、アロカなどが大家に直接払われている時にはその金額を差し引きします。

    同時に12ヶ月以内の滞納ということになっています。

     

    ※情報は掲載時点のものです。また、あくまで一般論であり、背景の異なる個別のケースでは該当しない場合もあります。最新の情報やお客様のケースにあった情報につきましてはお問合せください。

     


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