飛行機が遅れたときあるいはキャンセルされたときのフランスにおける払い戻しについて

海外生活をしていると結構飛行機の遅れなどで問題に巻き込まれることもあります。そんな時の対応策として払い戻し等の条件について基本的なことは知っておいたほうが便利です。

 

  • 旅行代理店を通して宿泊込みの旅行として航空券を購入した場合
  • 旅行代理店を通して宿泊込みの旅行として航空券を購入した場合は、自動的に旅行代理店が責任を取ることになります。    

    従って、不可抗力(予測できない技術上の故障が原因、天変地異が原因等々によるもの)を除いて代理店はなんらミスをしていなくても責任を負うことになります。    

    こんな例があります。

    8日間の旅行を旅行代理店がオーガナイズしたのです。良くある航空会社のオーバーブッキングのために予定日に出発できなくなり、旅行代理店は翌日の出発を提案したのですが、旅行者達は旅行そのものをあきらめることにしたケースです。この場合、裁判所は旅行代理店に全額の払い戻しを命じました。    

    こんな例もあります。

    旅行代理店のオーガナイズでバカンスを過した旅行者がパリへ戻るときに、途中で飛行機が遅れてトランジットが間に合わなくて、トランジットの地で一泊を余儀なくされて翌日新しい航空券を買ってパリへ戻った場合です。裁判所は、新しい航空券の代金・宿泊費・タクシー代等々のかかった費用を旅行代理店に払い戻すように命じました。

    これらの場合で大切なことは、かかった費用の領収書等をきちんと保存しておくことです。 いずれにせよ、民事裁判では、刑事や商事と違って状況的判断と言うことをしてくれません。すべて提出された証拠書類等を根拠にして審理が進められますから領収書等をきちんと保存しておくことは大変重要です。

     

  • 旅行代理店が仲介して航空券だけを販売した場合
  • 旅行代理店が仲介して航空券だけを販売した時は原則として旅行代理店には責任がなくなります。    

    こんな例があります。

    旅行代理店を通して航空券だけを買ったら運悪く航空会社が倒産しました。旅行代理店に対して払い戻しを請求した件では裁判所は請求を却下しました。    

    また、旅行代理店が仲介して航空券だけを販売した場合には、旅行代理店は、目的国への入国手続き等について説明する義務はないことになっていますからあなたが、入国上必要な書類等を忘れたために問題が起こっても、旅行代理店の説明不足を責めることは出来ません。

     

  • 航空会社から直接航空券を購入した場合
  • 航空会社から直接航空券を購入したときに、不可抗力による遅延・キャンセルに対しては航空会社に責任はないことになります。 しかし予測できることが原因の時は航空会社はそれに対する解決策をとる義務があります。    

    こんな例があります。

    出入国審査の強化のために13時間遅れてイスラエルについた旅行者が航空会社を相手取って損害賠償請求をおこしました。航空会社は、出入国審査の強化のためのやむをえない遅延と言うことで責任なしと主張しました。それに対して、裁判所は、出入国審査は旅行に正常の手続きのうちに入るから、その強化に対して起こる結果に対しては航空会社は必要な措置をとる義務があると言うことで、旅行者の損害賠償請求を認めました。

     

  • 気候条件による遅延・キャンセルの場合
  • 気候条件(私の感覚からいうと天気予報で予測できるではないか?と言う気がするのですが・・・)による遅延・キャンセルは航空会社に責任はないことになっています。    

    また、正常な整備がなされているにもかかわらず起こった技術的な故障による遅延・キャンセルについても航空会社には責任はないことになっています。

     

  • 購入した航空券等の契約条項に遅延に対しては責任を持たないと明記されている場合
  • 購入した航空券等の契約条項に遅延に対しては責任を持たないと明記されている場合、その条項は濫用条項とはならずに有効です。従って、この条項のある場合には遅延しても航空会社や旅行代理店は責任を負う必要はありません。

    少々微妙な点ですが、便がキャンセルされて翌日の便を提案されたと言う場合、これは24時間の便の遅延ではなくてキャンセルですから、上記の条項の適用範囲外となります。

     

    ※情報は掲載時点のものです。また、あくまで一般論であり、背景の異なる個別のケースでは該当しない場合もあります。最新の情報やお客様のケースにあった情報につきましてはお問合せください。

     


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