フランスでお金に困ったときはどうするか?

私たちの時代は、カードでお金を引き出したり、日本からの送金も2・3日でつく時代ですから、幕末のように幕府の使節が帰国の費用がなくて、フラフラヨーロッパをさまよった挙句、オランダでお金を借りて帰国したなどという、そんなことにはならないでしょうが、外国で生活していると何が起こるかわかりません。独立独歩で頑張っておられる方の中にはどうしても困ったということもあると思います。

そんな時に「助けてくれるシステム」を下記に説明します。

 

  • フランスでお金に困ったら
  • (1)CASVP Centre d'action sociale de ville de Parisに相談する

    パリ市が国と連携して独立の予算を組んでいる援助センター。ここは緊急にお金が必要で困っているという時に、申請すれば助けてくれます。緊急の手元不如意の援助ですから、数百ユーロですが、家賃などの滞納も相談に乗ってくれますから、それらは1000ユーロを超えることも可能です。

    毎週審査委員会を開いて それに通ればすぐに現金で出してくれます。 この場合の知恵としては、直接行くこともできますが、その場合には申請が却下されることもありますから、前もって区役所のソーシャルワーカーに相談しておくと、ソーシャルワーカーが一言入れておいてくれたものは、まず通してくれます。

    住居によって担当が決まっていますから、各区のCASVPがどこにあるかは、各区の市役所で聞けば教えてくれます。区役所の中にあるところもたくさんあります。

     

    (2)RSAの申請をする

    収入がなくなってしまい、その上失業保険もないという場合には、このRSAを申請するという手があります。これも各区のRSAのセンターで申請します。金額は月に510ユーロくらいですが、前年と前々年の収入を基に、子供の有無などを考慮して決めたりしますから、金額が時として珍妙に提示されますから、そんな時は不服申し立てをしつこくすれば金額が増えるということはよくあります。これもソーシャル・ワーカーに相談するとよいでしょう。

     

    (3)自分の状況にあった基金に申請する

    ほかにもいろいろな援助の基金が国や地方自治体によって準備されていますから、自分の状況にあった基金を申請することが却下の憂き目を見ないためのコツです。

     

    (4)民間の援助団体に相談する

    これらは国や地方自治体の機関ですからどうしても規定が柔軟性に欠けますから、それぞれの人の状況によってはうまくゆかないこともあります。そんな時には、民間団体のほうが、柔軟性があって迅速かもしれません。そんな民間団体をいくつか挙げておき ます。

    *Emmaus

    32, rue des Bourdonnais 75001 Paris

    Tél.01-44-82-77-20

    *Secours Catholiques

    106, rue du Bac 75341 Paris

    Tél.01-45-49-73-00

    *Armée du Salut

    60, rue des Frères-Flavien 75976 Paris Cedex20

    Tél.01-43-62-25-00

     

    (5)公共質屋を利用する

    ちょっと脱線かもしれませんが、公共質屋というのもあります。 

    Crédit Municipal de Paris

    55, rue des Francs-Bourgeois 75181 Paris Cedex04

    Tél.01-44-61-63-07

     

    ここは昔は Mont-de-Piété といわれた質屋です。現在は立派な銀行になってしまいましたが、質屋の機能はそのまま残っています。ですから、宝石でも家具でも絵画でも銀器でもなんでも価値のあるものなら質草に受け取ってくれます。すぐにその場で評価し て現金を出してくれます。ただし、絵画などは、年鑑で評価額が出るレベルでないと受け付けてくれないと思います。

    ここには面白い話が合って、この Mont-de-Piété は長い間 Chez ma tante と呼ばれていました。有名なフランス王 Louis Philippeの息子にあたる François-Ferdinand d'Orléans が大変な博打好きで博打の借金の返済に困ったときに、母親から贈られた家宝の時計を質草にして借金を返したのです。そうしたら、息子が時計を持っていないのに気が付いた母親が「おまえ、時計はどうしたの?」と聞いた時に、息子が澄まして、「あれは、おばさんのところ (Chez ma tante) に忘れてきた」と答えたという話が巷に広がり、それ以来、この公共質屋はパリの市民たちに Chez ma tanteと呼ばれるようになったということです。

    なお、ここは普通の銀行業務をしていますから、銀行としても使えます。

    さらに脱線ですが、貴重品を短期の旅行の間自宅に残しておけないから、安全なところに預けたい、かといって銀行の貸金庫だと、年間契約になるので、長すぎるという時には、ここで貴重品を質草に入れておけば、大変安全に預かっておいてくれます。

     

     

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