フランスでの貿易の仕組みおよび貿易取引に必要な知識

⑨輸出入におけるリスク

 

さて次に輸出入ではどんなリスクがあるかということです。

 

1.売主に原因するリスク

*売主の出荷不実行    

*出荷遅延    

*売主の製造の停止や倒産    

*数量不足    

*品質不良    

*品質相違    

*仕様相違    

*商品の変質    

*運送手段の誤選択    

*仕向地相違    

*梱包不良    

*不適切な検査    

*出荷案内不適切

 

2.買主に原因するリスク

*買主の代金不払い    

*代金支払いの遅延    

*買主の倒産

 

3.両社に共通して原因するリスク

*過誤あるいは不適切な契約締結による損失の発生    

*貨物の滅失・盗難や損傷の発生    

*単価の突然の変更    

*書類不着・書類不備    

*保険不実行    

*運賃の過大    

*通貨価値の変動による損失    

*予定外費用の発生    

*特許権や商標権などの侵害の発生    

*不可抗力事態による損害の発生    

*紛争処理に際しての意見の不一致    

*相手方との交信不可能・不十分な交信    

*当事国政府による出荷停止命令    

*当事国政府による外国為替支払い停止命令    

*戦争の発生    

*ストライキの発生    

*暴動の発生

 

では、上記のようなリスクに対してどうするか?

(1)リスク発生の予防策

*適切な貿易代金決済方法の選択    

*代金引換渡し    

*信用状    

*前受け    

*後払い    

*D/P・D/A    

*確実な契約の締結    

*両者に損失を発生させない契約の締結    

*信頼できる相手国との取引    

*信頼できる相手先との取引    

*両者の確実なる実務推進能力    

*相手先の指導    

*確実な検査の実行    

*意思疎通を的確にする    

*国際的な経済情勢の変化を見極める能力と変化に対応できる力    

*お互いの信頼関係を強める    

*お互いが相手先をよく理解する    

*継続してその貿易を行い、自社も相手先も利益収受を継続できる能力を養成する

 

(2)事後策

*検査方法の強化    

*交渉による決着・和解    

*第三者による斡旋や調停    

*国際商事仲裁制度による仲裁    

*訴訟

 

(3)保険制度の利用

*海上保険     

これは、オール・リスク(オールといっても戦争等は除外されます)、戦争危険、ストライキ危険、分損担保、分損不担保です。これらは現在、貨物約款A,貨物約款B,貨物約款Cとも言われます。あるいは、I.C.C.(A), I.C.C.(B), I.C.C.(C) といわれるものです。    

*貿易保険     

*普通輸出保険     

*輸出代金保険     

*短期総合保険     

*輸出手形保険     

*前払い輸入保険     

*仲介貿易保険     

*海外投資保険     

*輸出保証保険     

*為替変動保険     

*技術提供等保険

 

(4)現実的対処法

*両者間に不一致が発生しても即座に解決できる折衝能力    

*値引き・再出荷・無償再出荷・無償追加再出荷などを行って取引の継続    

*自社の経営力の強化    

*相手方の経営力の強化

 


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